Walt Disneyの研究機関Disney Researchは、自律飛行しつつ凹凸のある立体物にスプレーで塗装するドローン「PaintCopter」を開発した。この技術が特許出願されていたので紹介しよう。
それは、Walt Disneyの関連会社であるDisney Enterprisesが米国特許商標庁(USPTO)へ出願したもの。米国時間5月2日に「DRONE-BASED PAINTING SYSTEM」(公開特許番号「US 2019/0127064 A1」)として公開された。出願日は2017年10月31日。
この特許は、何らかの壁面に塗料を塗る作業をクアッドコプターのようなドローンを使って実行する技術を説明している。ドローンにスプレーノズルを取り付け、壁に沿わせて飛ばしながら塗料を吹き付けることで塗装する。
さらに、ドローンの記憶装置に壁面の3Dモデル情報を保存し、その情報を参考にドローンを制御することで、壁と一定の距離を保ちながら飛行することや、ノズルの向きを変えて塗り残しなく塗装することを可能にする。
ドローンには給電用のケーブルを接続したり、塗料用のホースを接続したりもできる。外部から電力や塗料を供給できれば、飛行時間を延ばし、広い面積の塗装を一度の飛行で済ませられる。
なお、特許とは、技術的アイデアの権利保護を目的とした公的文書である。登録されて成立しても、実際の製品やサービスで利用されるとは限らない。さらに、アイデアの存在を公知の事実にする目的で出願され、登録に至らず公開止まりになるものも少なくない。
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