エナジードは4月10日、中学・高校生向けの補助教材「次世代型キャリア教育 ENAGEED」のタブレット版の提供を開始した。2019年度中に200校への導入を目指す。
ENAGEEDは、2016年より中学・高校生向け補助教材として、主に「総合的な学習の時間」に活用されている教材。生徒たちは「AIやロボットには代替の効かない、これからの時代に人が求められる力」について授業で学ぶことができる。これまで紙媒体で全国160校以上の国公私立の学校や40法人以上の学習塾で採用されているという。
新たに提供するタブレット版は、これまで紙媒体では実現が難しかったENAGEED上での生徒のアクションや、他生徒とのコミュニケーション度合いの測定、教員と生徒のインタラクティブな授業のサポートなど、デジタルの特性を生かした機能を提供している。
具体的には、(1)生徒が出したアイデアに対して、タブレット上で他の生徒からアクションボタンによる評価やコメントを受けられる機能、(2)生徒一人ひとりの作業状況を、教員がタブレット上でリアルタイムに確認できる機能、(3)生徒の回答を一覧確認・添削ができる機能を搭載しているという。
なお、同社は4月8日にWiLから約4億4000万円を調達したことを発表している。この資金は、ENAGEEDの国内需要拡大にともなう人員確保のほか、教材のさらなるクオリティの向上、教育現場で利用する教員へのサポート強化などに活用する。また、2015年より試験導入してきた海外での事業展開を実施し、日本発・世界中で使われる人材育成教材を目指すとしている。
さらに国内では2020年を前に、大企業との繋がりも強いWiLと連携し、学校向け・企業向けサービスともに普及を加速。海外展開においても、海外に知見とネットワークを持つWiLによるサポートのもと、資金面以外でも連携することで事業展開を推進するという。
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