農業用ドローンのナイルワークスが16億円を調達--6月に第1弾発売へ

 農業用ドローンを手掛けるナイルワークスは3月14日、INCJ、住友化学、住友商事、クミアイ化学工業、未来創生2号ファンド、Drone Fund2号から、総額約16億円の資金を調達したと発表した。

 「空からの精密農業」をビジョンに掲げるナイルワークス。同社は、世界で初めてcm単位の精度で完全自動飛行できる農業用ドローンを開発するほか、ドローンに搭載した専用カメラで作物の生育をリアルタイムで診断し、栽培管理を提案する生育診断クラウドサービスの事業化を推進している。現在は、同社ドローンの量産化モデル第1弾となる「Nile-T19」の2019年6月販売開始を目指し、準備を進めているという。

ナイルワークスのドローンによる空からの精密農業のイメージ 提供:Drone Fund
ナイルワークスのドローンによる、空からの精密農業のイメージ
提供:Drone Fund

 今回の第三者割当増資実施により、ナイルワークス創業以来の累計資金調達額は、約24億円となる。同社はは、今後も各出資企業・ファンド・組合と連携し、保有する技術を水稲以外の作物に展開。また日本のみならず海外にも進出し、精密農業のリーダーを目指すとしている。

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