ソーシャルメディアのアルゴリズムは、不可解だと思われている。Facebookはその状況を変えようとしている。
Facebookは米国時間3月31日、「Why am I seeing this post?」(この投稿が表示される理由)という機能を導入することをブログで明らかにした。この機能は、友人、グループ、ページの投稿がどのような基準でニュースフィードに表示されているのかを説明するものだ。2014年に導入された広告向けの類似機能「Why am I seeing this ad?」(この広告が表示されている理由)を拡張したものともいえる。
Facebookの製品マネージャーを務めるRamya Sethuraman氏は、ブログの中で次のように述べている。「(Facebook)アプリの中で実際どのようにしてランキングが決定されるのかに関する情報を提供するのは、今回が初めてだ」「ユーザーは、ニュースフィードで投稿や広告をタップし、その投稿や広告が表示されている理由を知り、表示される内容をさらにカスタマイズできるようになる」
今回の発表は4月1日の前日というタイミングで行われたが、この新機能はエイプリルフールのジョークではないと、Facebookのある広報担当者が米CNETに対して語った。この広報担当者によると、同機能は今週中に導入が始まり、5月中旬までにすべてのFacebookユーザーが利用できるようになるという。
この機能を利用すると、自分のフィードに表示される投稿の優先順位がどのようなデータに基づいて決められているのかを知ることができる。たとえば、特定のユーザーの投稿に「いいね!」などをする頻度や、動画、写真、テキストなど特定の種類のコンテンツに対してアクションを起こす頻度などが、投稿の表示順に影響を与える情報になっている。
透明性を高める今回の動きに先立ち、同社の最高経営責任者(CEO)のMark Zuckerberg氏はThe Washington Postに論説を寄稿した。この論説で、同氏はFacebookが「莫大な責任」を負う上で役立つ規制が必要だと述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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