また、新しい旅のスタイルの提案として、VRで現地体験ができる「JAL xR Traveler」と現地ツアーを購入できる「JAL 体験自販機」を開発した。
JAL xR Travelerは、SOOTHのxR技術を活用した旅を気軽に再現するサービス。視覚や聴覚に加え、嗅覚(現地の匂いを再現)、触覚(送風装置や歩行器を活用)なども刺激し、より没入感のある体験を実現する。
発表会場には体験コーナーがあり、実際に試してみた。歩行器の上に乗り、VR装置を装着してスタートする。山と海を選べるのだが、今回は海を選んだ。
ナビゲーターに手を引かれながら、海辺を散策するストーリーだ。360度を見渡しながら、ゆっくり海辺を歩くだけでも楽しいが、「コーヒーのいい匂い」──。ナビゲーターのささやきとともに、海辺のテーブルでコーヒーをいれている映像が見え、本当にコーヒーの香りが漂ってくる。
あるときは、VR上で目隠しをされ、「ほら、見て!」との声で目を開けると、目の前に海が広がり、ヤシの木の風がそよぎ、海風を感じられる。心なしかほんのり甘い香りで、送風装置であることなど忘れて、ハワイの疑似体験を楽しめた。
もう一つ、おもしろいのが同時に脳波を測定していることだ。どういったものに興味を示しているかを分析し、今後は相性の良い旅行先や旅行スタイルの提案を目指すとしている。
JAL 体験自販機は、JALPAKハワイが扱う約600種類の現地オプショナルツアーの見せ方を変えたもの。ボトルの下には「神聖な空気と壮大な夕日」「ハワイのジャングル満喫」「ハワイ島の自然を歩く旅」などのテーマが並ぶ。
興味を持ったものをタップすると、大画面に写真やスケジュール、映像などが表示される。申し込みたいときは自身のスマートフォンでQRコードを読み取り、手続きをするしくみだ。
今後は、カメラから性別や年齢を自動判別して旅をレコメンドしたり、JAL xR Travelerで解析した脳波をもとにレコメンドしたりする機能も予定。
まずはハワイのイベントで一般向けに体験できるようにするほか、今後は空港のラウンジなどに置き、出発前の空き時間に使ってもらうことを目指すとしている。
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