2018年9月に開催された「Microsoft Ignite」というITのプロを対象とするカンファレンスで、Microsoftは「Open Data Initiative」(ODI)という新たな大型提携を発表した。ODIは、Microsoft、Adobe、SAPの3社による提携で始まった。そして米国時間3月27日、Microsoftは「ODI Partner Advisory Council」を通じて参加する他の企業を発表した。
ODI Partner Advisory Councilに加わる最初の12社は、Accenture、AmadeusIT Group、Capgemini、Change Healthcare、Cognizant、Ernst & Young(EY)、Finastra、Genesys、Hootsuite、Inmobi、Sprinklr、WPP。Microsoftは、ODIの支援企業をさらに募集して追加し続けると述べている。
2018年のIgniteでODIを発表した際、MicrosoftはODIの実質的な詳細についてほとんど語らなかった。だが、Igniteの個別のセッションで、MicrosoftはODIの構成要素と計画についてもう少し明らかにした。それによると、Microsoftの「Common Data Model」をODIに組み込み、統合されたスキーマとセマンティクスを提供する手助けをして、「顧客を単一のビューで把握する」という最終目標を顧客が実現する可能性を高められるようにするという。
ODIに組み込まれるその他の要素としては、「Azure Data Lake」のほか、「Azure Data Factory」「Azure Databricks」「Azure Machine Learning」「Azure Data Warehouse」といった「Azure」のさまざまなデータサービスが考えられる。AdobeとSAPは以前、Azureを(専用ではないが)推奨のクラウドプラットフォームにすると約束していた(ODI Partner Advisory Councilに関するの27日のプレスリリースによると、データは「顧客が選んだ」統合されたデータレイクに保存されるとされており、Azure Data Lakeが唯一の選択肢だとは述べていない)。
Microsoftは、「数カ月以内に、Adobe Experience Cloud、Microsoft Dynamics 365、Office 365、SAP C/4HANAによってAdobe Experience Platformから顧客のデータレークに送った最初のデータフィードを、公開したり強化したり取り込んだりする新しい方法」を提供すると述べている。MicrosoftとODIのパートナーによれば、このインフラによって、ユーザーは「新たなレベルのAIと機械学習の質の向上」を利用できるという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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