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5年後には「空飛ぶクルマ」が登場--インテルのドローン責任者、展望を語る - (page 3)

Stephen Shankland (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2019年03月18日 07時30分
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--100gほどしかない小型の空撮ドローンでも、バッテリ持続時間は約30分です。100kg近い人間が載ったとき、バッテリ持続時間はどうなりますか。

 まさに、それが最大の課題です。マルチローターシステムの物理特性をふまえると、サイズや規模にかかわらず、現在のバッテリ技術では30分から45分が上限です。大型ドローンになれば搭載できるバッテリも大きくできますが、その分重量は増えることになります。そこで注目されているのが、ハイブリッドのEVTOL(電動垂直離着陸)機です。ティルトローター設計の航空力学をうまく利用できます。離陸してからは普通の航空機とほとんど変わりませんが、垂直に離着陸できるのが利点です。ただ、これにも課題はあるので、航続時間を延ばすために、まだ多くの技術革新が登場するでしょう。

--小型のドローンでさえ、かなりの騒音を出すこともあります。人間、あるいはAmazonからの大型荷物を運ぶようになり、しかも1日に何度もご近所を飛ぶようになると、かなりの音量になると思うのですが。

 その点を解決できるかどうかは、ひとえに社会の受容度と認識にかかっています。人口密度の高い都市部の地域に導入されるようになれば、その問題はもっと重要になってくるでしょう。しかし、実際には、音の大きさではなく、意外かもしれませんが、音の周波数が問題である場合もあります。

--「社会の受容度」というのは、つまり「慣れの問題」ということでしょうか。

 そうではありません。騒音の低減に有効な技術はあります。周波数の問題だとすれば、ローターの設計を考えて周波数を変えれば済みます。人にやさしいシステムにする方法についても、研究が進んでいるところです。こういった点が導入の障壁になっていますが、最終的に社会の受容度は、導入しようとしているものの「価値」に行き着きます。そこに価値が見出されれば、イライラの要因が伴ったとしても、人は進んで利用するようになるものです。

--ドローンが一般住宅に向けて飛びやすくなるように、自宅に着陸スポットを設けたり、屋根に巨大なQRコードを置いたりすることになるのでしょうか。

 QRコードの付いたマットのようなものは出てくるかもしれません。実際には、よりスムーズに運用するために、深度センサで周囲の環境をマッピングするようになります。システムがはるかにスマートになり、例えば裏庭にペットがいるから着陸しないなどと判断できるようになります。離着陸と、それに伴う安全性については、まだ研究中の段階です。着陸するタイミングをどうするか。荷物を投下しても大丈夫か。着陸したドローンを誰かが拾うようにするのか。

--郵便制度ができてから、どの家庭にも郵便受けが置かれるようになりました。これからは、ドローン用の荷物受けが当たり前になるのでしょうか。

 ケースバイケースでしょう。公園でピクニックしているのでここにピザを配達して、というような注文も考えられます。自動化されたスポットは登場しないでしょうが、安全な場所を認識して荷物を届ける機能はできるはずです。配達先の場所を限定する必要はありません。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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