ディー・エヌ・エー(DeNA)とSOMPOホールディングスは2月28日、個人間カーシェアリング事業の合弁会社「DeNA SOMPO Mobility」とマイカーリース事業の合弁会社「DeNA SOMPO Carlife」設立に関する合意書を締結した。
自家用車の年間稼働率は約3%と言われているという。個人間のシェアで維持費を軽減したいというニーズを背景に、DeNAとSOMPOホールディングスは、合弁会社の設立を通じて「安心・安全」な個人間カーシェア市場の実現を目指す。
この事業のベースは、2015年9月より運営している個人間カーシェアサービス「Anyca(エニカ)」だ。クルマを使わない間にシェアしたいオーナーと必要なときに好みのクルマを使いたいドライバーをアプリでマッチングする。約3年半で会員数は20万人、700車種、クルマの登録数は7000台以上と業界では最も高いシェアを持つ。
DeNAは100%子会社となるDeNA SOMPO Mobilityを設立し、Anyca事業を吸収分割の方法により承継する。分割契約締結日は3月1日で、分割予定日は4月12日。DeNA SOMPO Mobilityの代表取締役社長にはディー・エヌ・エー執行役員オートモーティブ事業本部長の中島宏氏が就任する。
DeNA SOMPO Mobilityを設立後、SOMPOホールディングスに対して第三者割当増資を行う。DeNA SOMPO Mobilityの持ち株比率はDeNAが51%、SOMPOホールディングスが49%でディー・エヌ・エーの連結子会社となる予定。
また、新たにマイカーリース事業を運営する合弁会社として、DeNA SOMPO Carlifeを設立する。特徴はDeNA SOMPO CarlifeでリースしたクルマをAnycaでカーシェアするしくみを提案することだ。
6月より新しいマイカーリース事業を展開予定で、専業保険代理店で取扱を開始する。愛知、大阪、首都圏からスタートし、順次拡大予定だ。将来的には月間1000台規模の販売を計画。だれもがあこがれのクルマをマイカーにできる社会を目指すとしている。商品内容は5月に発表予定だ。
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