2030年には人口の6割は都市に集中すると予測されており、人口1000万人以上の都市は41になるという予測もある。そうした中で、注目されるのがスペース不足の問題だ。
中島氏は、「マイカーの平均の稼働率に対し、非効率にスペースを占有してしまっている。今回の社会課題に対してどういう解決策があるのか。シェアリングエコノミーの概念が有効」と説明した。
カーシェア市場はここ数年で急速に成長しているが、同社の試算によれば、新車で300万円のミドルクラスのクルマ利用者なら、乗用車の平均走行距離が年間1万3000km以内であればカーシェアが廉価で、7000km以内であれば「圧倒的」という。
また、カーシェア車両を提供するオーナーは利用しないときに利用料が入るため、維持コストを抑えられるメリットがある。
Anycaでは、月平均で2万5000円の収入があるという。シェア収入により、駐車場代や車両保険、メンテナンス費用といった維持費相当を充当できる“月額維持費0円”のオーナーが出現。スポーツカーを月額維持費0円で所有し、ファミリーカーとの2台持ちを実現している人もいるという。
今後は、スマートデバイスを導入予定だ。オーナーと利用者が顔を合わさず、無人でシェアしあえるしくみを2019年度中に提供することで利便性を向上させ、さらなる普及を目指す。
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