物流大手FedExは米国時間2月27日、自律走行配送車「SameDay Bot」のプロトタイプを披露した。SameDay Botの狙いは、小売店から発送された小さな荷物を近くの顧客に届けることにある。Amazonや物流業界における競合他社と同様、FedExも自律走行車がラストマイル物流の課題解決に役立つと見込む。
DEKA Development & Researchと共同で開発されたSameDay Botは歩道や街路、芝生、階段、急な傾斜路など、人間が行ける場所なら基本的にどこでも移動できるように設計されている。バッテリ駆動型の同ロボットは次の動きについて、周囲の人々とコミュニケーションをとれるように設計されており、周囲の環境を常に把握できるように、LiDARと複数のカメラが搭載されている。SameDay Botは人工知能(AI)アルゴリズムを利用して、障害物を検知して回避したり、目的地への安全な経路を判断したりすることができる。
最大100ポンド(約45kg)の荷物を運び、最大時速10マイル(約16km)で移動することが可能だ。
FedExは2019年夏より、テネシー州メンフィスを含むいくつかの市場でSameDay Botのテストを開始する。初期テストには、一部のFedEx Officeの拠点間で配達する作業も含まれる。FedExは同ロボットのテストで、AutoZoneやLowe's、Pizza Hut、Target、Walgreens、Walmartなどの小売パートナーとも連携している。
ライブストリーミング配信されたFedExのイベントで、FedExのコーポレートバイスプレジデントのGloria Boyland氏は、SameDay Botによって、それらの小売パートナーがより効率的なラストマイル配達を実現できると説明した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス