LIFULLが、海外投資家による日本国内不動産へのインバウンド投資を強化する。2月18日、中国大手メディア「人民日報海外版」の日本版「人民日報海外版日本月刊」を発行する日本新華僑通信社との業務提携を発表。中国現地での不動産投資イベントを共催する。
4月20日、中国の深センで不動産投資イベントを開催。イベントの宣伝、参加者の募集は日本新華僑通信社が担い、必要に応じてLIFULLの国際不動産投資専門チームが通訳、翻訳等を担当。売主との売買取引をサポートする体制を整える。
LIFULLでは、2018年1月に中国最大級の不動産仲介会社「Homelink」、7月に台湾の不動産仲介会社「台湾房屋」との提携を発表。中国、台湾投資家におけるインバウンド投資体制を強化している。
今回の提携は、拡大傾向にある中国人投資家に対し、新チャンネルを確保し、新たな層にリーチすることが狙い。現地でイベントを開催することで、日本に行かずとも豊富な選択肢の中から日本の不動産に投資ができることがメリット。購入後のプロパティマネジメントまでワンストップでサービスが受けられる利便性もアピールする。
LIFULLでは、海外投資家向けに多言語でのウェブサイト運営なども実施。すでに年間10回以上アジア圏を中心に海外でイベントも開催している。人民日報海外版日本月刊編集長の蒋豊氏は「日本の不動産は質がよく、中国人投資家に人気が高い。中国にはない所有権が持てることも魅力だ」と話す。
深センは香港の隣に位置し好立地だが、LIFULLでは今までイベントを実施したことがなかったとのこと。今回、新華僑通信が深センの行政と太いパイプを持っていることなどから、初の開催にこぎつけた。将来的には日本新華僑通信社のウェブサイトにて「LIFULL HOME’S」に掲載中の投資用不動産物件情報を公開することを検討しており、今後グローバルな不動産投資プラットフォームの構築を加速していく計画だ。
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