Appleは米国時間2月7日、「iOS 12.1.4」をリリースした。盗聴に悪用される恐れのあった「グループFaceTime」のバグを修正している。「iPhone 5S」以降、「iPad Air」以降、「iPod touch」第6世代以降が対象となっている。Appleは先週、「iPhone」ユーザーがFaceTimeで別の端末を呼び出すと、相手が応答する前でも相手の音声が聞こえる恐れのバグが発見されたことを受け、グループFaceTimeを一時的に無効にした。相手が気づかないうちにiPhoneが盗聴器のようになってしまう可能性があった。
Appleは1日、同社のサーバの問題を修正しており、ソフトウェアアップデートをリリースして、グループFaceTimeを再び利用できるようにするとしていた。また、影響を受けたユーザーに謝罪し、製品のセキュリティを「非常に重視」していると述べていた。
iOS 12.1.4のリリースノートによると、グループFaceTimeに「ロジック上の問題が存在」し、「ステート管理を改善をすることで」解決したという。Appleの「システム状況」のページでは、グループFaceTimeのサービスが復旧したと記されている。
また、FaceTimeの「Live Photos」関連の問題も修正されているという。
今回のバグはAppleに新たな痛手となった。同社はユーザー情報を保護する自社の取り組みを前面に示してきた。最高経営責任者(CEO)のTim Cook氏は、プライバシーに関するさらなる規制の必要性を主張し、ユーザーデータを利用してパーソナライズド広告を作成する企業などを遠回しに批判している。またこのバグは、アリゾナ州に住むMichele Thompsonさんの息子(14歳)が、友人とゲーム「フォートナイト」をプレイしていたときに発見していたが、その際に迅速に対応できなかったことも状況を悪化させたかもしれない。Appleは1日、バグを報告したThompson親子に感謝の意を表した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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