ソニー、有機ガラスが音を奏でる「グラスサウンドスピーカー」に小型ボディの新モデル

 ソニーは2月26日、有機ガラスでできた筒状の筐体から音が出る「グラスサウンドスピーカー」に、小型、低音強化した新モデル「LSPX-S2」を追加した。ワイヤレスでもハイレゾ相当の高音質再生を実現する。発売は3月16日。想定税別価格は4万5000円前後になる。

「グラスサウンドスピーカー LSPX-S2」
「グラスサウンドスピーカー LSPX-S2」
パッケージもシンプルなデザインを採用している
パッケージもシンプルなデザインを採用している

 グラスサウンドスピーカーは、2008年に発売した「サウンティーノ NSA-PF1」を原点とする新提案型モデル。有機ガラスでできた筺体全体が振動板の役割を果たし、それを下部に設けた加振器で叩くことで音が出る仕組みだ。高さ180cmで、価格105万円だったサウンティーノに対し、LSPX-S2は大幅な小型化、低価格化を実現している。

 2016年に発売した「グラスサウンドスピーカー LSPX-S1」に比べてもスリムなボディに仕上がっており、音響サスペンションの小型化や、従来、アンプと加振器の間にあった保護抵抗を不要とした新構造がコンパクト化に寄与。これは、振動板全体から音を出す、独自の駆動技術「バーティカルドライブ」を進化させた「アドバンスドバーティカルドライブ」によるもので、高音質化にも貢献しているという。

「LSPX-S2」の加振器(左)と「サウンティーノ」の加振器(右)。大幅に小型化していることがわかる
「LSPX-S2」の加振器(左)と「サウンティーノ」の加振器(右)。大幅に小型化していることがわかる
「LSPX-S2」(左)と「LSPX-S1」(右)のサイズ比較
「LSPX-S2」(左)と「LSPX-S1」(右)のサイズ比較

 有機ガラス管部分がトゥイーター、台座下部に低域を担うウーファーを配し、台座とガラス管をつなぐ部分にディフューザーを備えることで中域を再生。高域と中域の位相を補正することで、音の放射方向をそろえ、中高域の明瞭度を向上。低域部は、パッシブラジエーターの振幅動作を最適化することでクリアな音質再生を実現しているという。

 BluetoothとWi-Fiを内蔵し、オーディオコーデックは、SBC、AAC、LDACに対応。ワイヤレスでもハイレゾ相当の高音質再生が可能だ。Wi-Fiにより、最大10台までの複数接続ができるほか、スピーカーがSpotifyを受信し再生できる「Spotify Connect」機能も備える。

底面に明るさ調整などの操作ボタンを配置
底面に明るさ調整などの操作ボタンを配置
USB端子のほか、オーディオ入力端子も装備
USB端子のほか、オーディオ入力端子も装備

 サイズは直径90mm×高さ277mmで、重量約1100g。亜鉛ダイキャストで一体成型した筺体により、デザイン性と剛性を両立しているという。中心部に配したLEDライトは32段階の明るさ調整が可能。ろうそくのような光の瞬きを再現する「キャンドルライトモード」も備える。

 LSPX-S1は、新たな体験を創出する「Life Space UX」シリーズの一環として発売されていたが、認知度向上により、プロジェクト名を「グラスサウンドスピーカー」に変更する。S1は引き続き販売する。

LEDライトはアプリからも明るさ調整が可能
LEDライトはアプリからも明るさ調整が可能

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