ソニーは1月20日、有機ガラス管を振動させることで音を再生する「グラスサウンドスピーカ LSPX-S1」を発表した。空間を活用した新コンセプトモデル「Life Space UX」シリーズとして発売する。発売は2月13日。想定税別価格は7万4000円前後になる。
ソニーでは、有機ガラス管を用いたスピーカとして、2008年に「Sountina(サウンティーナ)NSA-PF1」(価格:105万円)を発売。LSPX-S1は、サウンティーナを原型に、高音質化、小型化、ポータブル化を実現した進化型になる。
サイズは高さ303mm×幅82mm×奥行き82mmで、重量約920g。円筒形のデザインを生かし、音を360度に拡散する。下部に中域を再生する50mmウーファ、上面にパッシブラジエータを備え、有機ガラス管部分がトゥイータとなり、音を再生する。
本体に3本配置した加振器が、有機ガラスの端面をたたくことによって、音波を発生する独自の「アドバンスとバーティカルドライブテクノロジー」を採用。ガラス面全体に振動が伝わることで、音が隅々まで届くとのこと。従来製品に比べ、音質を大幅に向上した。
高音質デジタルアンプ技術「S-master」、高音域を補完する「DSEE」、一回の操作で推奨サウンドを設定する「ClearAudio +」といったソニーの高音質技術も盛り込む。ガラス管の内部には、フィラメント型LEDを装備することで、ロウソクのような明かりを灯せる。
Bluetoothによるワイヤレス再生機能を備え、ソニー独自の新開発コーデック「LDAC」にも対応。2台をBluetoothで接続してステレオ再生や2台から同じ音を出すことも可能だ。スマートフォンなどからオーディオ機器を操作できる専用アプリ「SongPal」も使用できる。
AC電源を備えるほか、リチウムイオン充電池を内蔵し、最大4時間の連続使用を実現。フィラメント型LEDは、32段階の調光が可能だ。
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