2019年内に米国の一部地域で、事前に袋詰めされた食料品が自宅に届くのではなく、自宅の前で店の棚にある商品を好きに選べるようになるかもしれない。
米スーパーチェーンのStop & Shopは米国時間1月16日、ボストン周辺地域で無人運転による小型の食料品販売車両サービスを開始する意向を発表した。今春から導入されるこの車両は、利用客にえりすぐりの農産物や食材キットを提供するもので、店内にいるときのように好きなものを選べるという点からその他の配達サービスとは異なる。
「多くの利用客が、生鮮食品を自分で選ぶ機会を望んでいる。当社はRobomartと提携し、最先端のソリューションで利用客のニーズに対応する初の小売業者となることを誇りに思っている」と、Stop & ShopのプレジデントであるMark McGowan氏は声明で述べた。Robomartはサンフランシスコを拠点とするスタートアップで、この移動販売車両を試験プログラム用に提供する。
サービスの仕組みはこうだ。スマートフォンのアプリを使って、Stop & Shopの利用客はRobomartの車両による訪問を依頼する。車両が到着したら客は外へ出て行き、ドアのロックを外し、好きな農産物や商品を選ぶ。あとはドアを閉めて立ち去るだけだ。この車両は、無線ICタグ(RFID)技術を利用してどの商品が購入されたかを判断し、利用客に電子メールでレシートを送信する。このサービスは、大手スーパーのKrogerとスタートアップのNuroによる試験プログラムとは少し異なる。両社のプログラムでは、利用客はオンラインで事前に食品を注文する必要があり、注文品が入った袋が最終的に客の元に配達される。
Robomartの車両は無人とされているが、それは厳密には「車内に」運転手がいないという意味だ。この電気自動車は実際のところ、Robomartの施設にいる操縦士によって遠隔操作される。車両には定期的に商品が補充されるので、農産物がほとんど入っていない状態の車両が利用客の元に到着するといったことがないようになっている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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