米スーパーマーケットチェーンのGIANT Food Storesの従業員は、丸い目が特徴的なロボットの同僚を間もなく迎えることになる。
GIANT Food Storesは米国時間1月14日、背の高い灰色のロボットアシスタント「Marty」を172店舗に導入すると発表した。このロボットは、床にこぼれているものなどを識別し、来店客や従業員に知らせることができる。
Martyは自力で店内を回り、画像キャプチャ技術を利用して床にこぼれ落ちたものや破片などの危険を及ぼす恐れのある物について警告してくれると、The Washington Post(WP)は報じている。検出すると、「caution, hazard detected(危険物検出。要注意)」と述べ、来店客に注意を促してくれるという。また、店内の放送システムを通じてアナウンスし、従業員に知らせるとWPは報じている。
GIANT Food Storesは2018年、ペンシルバニア州にある2店舗でこのロボットの試験プログラムを行ったという。
「研究室のロボティクスと人工知能(AI)を店舗に導入したことは、とても楽しい道のりだった。当社はテストを実施した店舗の来店客の反応にワクワクしていた」と、GIANT Food StoresのプレジデントであるNicholas Bertram氏は声明で述べた。
PennLiveによると、Martyはスキャナを装備していて、物体や人とぶつかることを回避できるという。充電式バッテリで稼働し、複数の内蔵カメラを装備しているとも報じられている。
このロボットの導入により、従業員は来店客への対応により多くの時間を割けるようになると、GIANT Food Storesは声明で述べた。また、Martyが人員に取って代わる心配はないと、同社の広報担当者のChristopher Brand氏は述べている。
労働力としてロボットを活用しようとしている企業はGIANT Food Storesだけではない。Walmartは、2019年1月末までに自律走行の床磨き用ロボット360台を一部の店舗に導入すると2018年12月に発表した。10月には、商品棚をスキャンして誤った表示価格を見つけるといった、繰り返し行うタスクをこなすロボットのテスト使用を行っていると発表していた。
GIANT Food StoresはMartyのロールアウトを「今後数ヶ月間で断続的に」行い、2019年半ばまでに全店舗への導入を完了する予定。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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