ロシア関連の偽アカウントがさらにFacebookから削除された。
Facebookは米国時間1月17日、ロシアを起点とする364件のページとアカウントを「組織的な不審な動き」に関与しているとして削除した。Facebookによると、それらのページはバルト地域、コーカサス地域、中欧、東欧、中央アジアで運用されているネットワークの一部で、約79万人のFacebookユーザーが、それらのページを1つ以上フォローしていたという。
Facebookのブログ記事によると、偽アカウントは、独立系のニュースページや、旅行や天気、スポーツ、経済、政治などの一般的な話題を扱うページを装っていたという。それらのページやアカウントは、モスクワを拠点とする報道機関Sputnikの従業員ともつながっていたとFacebookは述べている。そうしたページの一部は、NATOへの反感や抗議活動、腐敗防止などの話題を定期的に投稿していたという。
Facebookは、不審な動きをしていると判断したアカウントをこれまでにも大量に削除している。世界中に20億人を超えるユーザーを擁するFacebookは、選挙の完全性を保護するよう迫られている。2017年には、ロシアがFacebookを利用して2016年の米大統領選に干渉し、米国人の分断を図ったことを示す証拠を見つけたと公表した。Facebookはそれ以来、多数の偽アカウントやページを削除してきた。
Facebookのスキャンダルを受け、最高経営責任者(CEO)のMark Zuckerberg氏には厳しい視線を注がれるようになっている。同氏は8月、Facebookは「後手ではなく事前に対策を講じる」ようにしていくことで、セキュリティを強化し、偽情報の問題に対処すると述べていた。
Facebookは今回さらに、107件のFacebookページ、グループ、アカウントと、Instagramアカウント41件を削除した。これらは、ロシアを起点にウクライナで運用されているネットワークに関連していたという。約18万人のFacebookユーザーと5万5000人のInstagramユーザーが、これらの偽アカウントをフォローしていた。Facebookは、2018年の米中間選挙期間中のロシアを拠点とする類似の動きと技術的に重なる部分を特定したと述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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