ソニーのAPS-Cサイズのミラーレス一眼が、スピードとAIを強みに進化した。1月16日に発表した「α6400」は、0.02秒のAFを実現。画像処理エンジン「BIONZ X」や動体予測アルゴリズムなど、フルサイズミラーレスカメラ開発で培った最先端技術をふんだんに盛り込んでいる。発売は2月22日。
α6400は、APS-Cサイズの有効約2420万画素CMOSイメージセンサー「Exmor」を搭載。425点の像面位相差AFセンサーをイメージセンサーの撮像面ほぼ全域に配置し、高精度なフォーカス合わせができるほか、BIONZ Xと動体予測アルゴリズムにより、高精度・高追従の「リアルタイム瞳AF」、被写体を認識し追従し続ける「リアルタイムトラッキング」機能を備える。
AF/AE追従で最高毎秒約11コマの高速連写を実現。表示タイムラグを抑えたライブビュー方式では最高毎秒約8コマ、最高毎秒約8コマのサイレント撮影にも対応。4K HDR動画記録などもできる動画撮影性能を備え、4K動画撮影時も「ファストハイブリッドAFシステム」により、スムーズかつ高精度に被写体を捉え続けられる。
画素加算のない全画素読み出しによる4K動画記録ができるほか、4K HDR撮影もサポート。4K動画と低解像度Proxy動画の同時記録対応、最大5倍までのスローモーションと最大60倍までのクイックモーション撮影可能なスロー&クイックモーション、4K動画からの静止画ファイル切り出し保存機能にも対応する。
液晶モニターは180度チルト可動式で、静止画、動画撮影時に、ハイポジションまたはローポジションからの撮影や構図を確認しながら自分撮りが可能。フォーカス位置の選択や移動が簡単にできるタッチフォーカスも搭載する。
ボディ「ILCE-6400」(想定税別価格:11万円前後)のほか、パワーズームレンズキット「ILCE-6400L」(同:12万円前後)、ダブルズームレンズキット「ILCE-6400Y」(同:14万円前後)、高倍率ズームレンズキット「ILCE-6400M」(同:15万円前後)を用意。ボディカラーはブラックとシルバーの2色を用意。高倍率ズームレンズキットはブラックのみとなる。
あわせて、フルサイズミラーレス一眼カメラ「α9」の大幅なソフトウェアアップグレードを実施すると発表した。AFや画質の進化に加え、操作性の向上と撮影をサポートする機能などを追加する。
ソフトウェア・アップデートは、Ver.5.0を3月頃、Ver.6.0を夏頃に予定。狙った被写体を自動検出、追尾し続ける、新開発の「リアルタイムトラッキング」のほか、「リアルタイム瞳AF機能」は、AIによる物体認識で即時に瞳情報を検出。高精度に追従できるとしている。また、フォーカスする瞳を「オート」「右目」「左目」から任意で選択できるほか、一部の動物にも対応する予定(Ver.6.0)。野生動物やペットの瞳も高速、高精度に検出し、追従できる。
このほか、「α7R III/α7 III」向けに、リアルタイム瞳AFの進化やインターバル撮影機能を追加。タイムラプス用の画像をカメラだけで撮影できる、撮影サポート機能なども備える。
ソフトウェアソリューション「Imaging Edge」にプロ向けモバイルアプリケーション「Transfer & Tagging add-on」と、SNSへの共有が手軽にできるモバイルアプリケーション「Imaging Edge Mobile」を追加。PCアプリケーション「Remote」「Viewer」「Edit」もアップデートする。
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