ソニーは10月25日、デジタル一眼カメラ「α7R」シリーズに、1秒間に10コマの高速連写性能と常用ISO感度100~3万2000を実現した第3世代機「α7R III」を発表した。発売は11月25日。想定税別価格は37万円前後になる。
α7Rは、35mmフルサイズのCMOSセンサを搭載したミラーレス一眼カメラ。ファストインテリジェトAFを実現した「α7R」、4K動画撮影に「ファストハイブリッドAFを加えた「α7R II」をリリースしている。
α7R IIIは、α7R IIと同じ、有効画素数約4240万の35mmフルサイズ裏面照射型のExmor R CMOSセンサを搭載。画像処理システム「BIONZ X」を進化させ、低感度時は約15段のダイナミックレンジを実現することで、画質を改善しているという。
ボディ内手ブレ補正は、5.5段の補正効果を実現。進化した新エンジンにより、サイレント撮影時や連続撮影時も14bit RAW出力に対応する。
新たに、有効約4240万のすべての画素で、R(赤)、G(緑)、B(青)の全色情報を得て補間処理せず、直接合成して画像を生成する「ピクセルシフトマルチ」撮影をサポート。これによりモアレやジャギーを押さえ、忠実に質感を表現できるとしている。
AF/AE追随で最高約1秒間に10コマの高速連写機能を備え、メカシャッター、電子シャッターの双方で対応。AF性能は399点の像面位相差AFセンサに加え、従来25点だったコントラストAFを425点にまで広げることで、広範囲、高密度でのAF性能を実現する。
「瞳AF機能」は、検出精度と速度を高め、追随性能が2倍にまで向上。暗いシーンでも高精度なAF撮影が可能だ。
画素加算のない全画素読み出しによる高解像度4K動画記録をサポートし、XAVC S方式での4K動画撮影を実現。新たにHLG(Hybrid Log Gamma)による4K HDRに対応し、肉眼に近い、リアリティある映像を撮影できる。
120fpsハイスピード撮影に対応したほか、最大5倍までのスローモーションと最大60倍までのクイックモーションを最大50Mbpsの高画質フルHDで本体内に記録が可能。ファストハイブリッドAFで、動画撮影時もピントの合ったクリアな撮影ができる。
3.0型の液晶モニタはタッチ式で、解像度は144万ドット。新モデルからUHS-II対応(1つのみ)のデュアルスロットを装備する。約369万画素の高精細、高輝度、高コントラストの「Quad-VGA OLED Tru-Finder」も備える。
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