Googleの親会社であるAlphabetは、無線ブロードバンドプロジェクト「Loon」の市場投入を支援してもらうため、業界でよく知られる経験豊富なベテランを数名迎え入れた。
Alphabetは米国時間1月15日、McCaw Cellularの創業者であるCraig McCaw氏が、新設される諮問委員会の発足メンバーに加わると述べた。McCaw Cellularは米国の最初期の携帯電話会社であり、1994年にAT&Tに売却された。また、Verizonの幹部だったMarni Walden氏や、Telefonicaの元最高データ責任者で現在はEvernoteの最高経営責任者(CEO)のIan Small氏も、諮問委員会に加わる。
数年前に開始されたLoonプロジェクトは、太陽光発電を利用して高高度を飛行する気球を使って上空からWi-Fi信号を伝送する。Alphabetは2018年7月、XからLoonをスピンアウトさせた。XはAlphabetで特に実験的なプロジェクトを担当する研究部門で、そうしたプロジェクトには、自動運転車、スマートコンタクトレンズ、配送用ドローンなどがある。
Alphabetは以前、2019年にケニアの奥地にインターネット接続をもたらす計画を明らかにしていた。これまで、Loonの気球はテストで利用されており、プエルトリコにおけるハリケーン「マリア」の被害の後など、緊急支援目的で配備されたことがある。
LoonのCEOを務めるAlastair Westgarth氏はブログ記事の中で、商用化準備の一環として世界中の移動体通信事業者(MNO)と提携する意向を示した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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