検索エンジンの「DuckDuckGo」がAppleの「マップ」の情報を検索結果に表示するようになった。これは、ビジネスパートナーがオンラインプライバシーに対する人々の懸念に着目して優位に立とうと試みる新しい例だ。
同社の米国時間1月15日のブログ記事によると、DuckDuckGoは現在、場所に関する検索結果に表示される小さな地図と、独立した地図タブに表示される大きなインタラクティブ検索結果の両方で、Appleのマップを使用しているという。これは「MapBox」「OpenStreetMap」と自社製テクノロジなどを組み合わせる方法に取って代わるものだと、最高経営責任者(CEO)のGabriel Weinberg氏は述べた。
DuckDuckGoはユーザーが同社サービスを試すべき一番の理由として、検索最大手のGoogleと異なり、DuckDuckGoがユーザーやその検索内容に関する個人情報を一切保持しないことを挙げた。この動きは、Appleが以前から後押ししているオンラインプライバシーの向上とうまくかみ合う。また、ブラウザを提供するスタートアップのBraveのように、プライベートタブでの検索にデフォルトでDuckDuckGoを使用する企業の優先事項ともうまくかみ合う。
だが、場所に関する情報の検索ではプライバシー保護が難しい場合がある。それでもDuckDuckGoは、その点についてうまくバランスを取っているという。同社は、ユーザーのコンピュータのIPアドレスなどの個人を特定できる情報を、Appleやその他のサードパーティーに送ることはないと述べている。「ローカル検索では、ユーザーのおおよその場所情報がブラウザによって当社に送信されるようになっているが、情報は使用後直ちに破棄される」(同社)。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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