Googleは2010年にOn2 Technologies(旧Duck Corporation)を買収し、On2が保有していたドメイン「Duck.com」を引き継いでいる。そのことで、競合する検索エンジンDuckDuckGoは過去6年以上にわたり苦しめられてきた。というのも、ウェブブラウザに「duck.com」と入力すると、GoogleがOn2について説明するドメイン「On2.com」にリダイレクトされてしまうからだ。
しかし、Googleは米国時間7月20日、DuckDuckGoからの新たな一連の不満を受けて態度を軟化させた。Googleで広報担当バイスプレジデントを務めるRob Shilkin氏は、On2.comのランディングページを変更したとツイートした。ワンクリックで直接DuckDuckGoにアクセスできるリンクが加えられている。あるいは、「duck(鳥類のカモ、アヒル)」について知りたい人のためにWikipediaへのリンクが張られている。それが公平というものだからだ。
i looked into this. we acquired https://t.co/tNEmrTMysy as part of On2 (ex Duck Corporation) in 2010, hence redirected. to help any lost anatine navigators, we've now changed the redirect and added links. tks for the flags. Quack on. pic.twitter.com/JPkRazlthq
— Rob Shilkin (@robshilkin) 2018年7月20日
あるいは、ducks.comというリンクをクリックすると、Bass Pro Shopsというサイトにリダイレクトされる。こうした事実を通じて、Googleは、「公平性」は必ずしもインターネットが備える本質ではないとネット住民に伝えようとしているのかもしれない。
DuckDuckGoの創設者で最高経営責任者(CEO)を務めるGabriel Weinberg氏は、感謝の意をツイートするとともに、追加の要望として、duck.comドメインを同社に売却することを検討してもらえないか、と書いた。
Thank you! That will clear up the consumer confusion.
— Gabriel Weinberg (@yegg) 2018年7月21日
Would you please consider selling the domain to us?
新しいランディングページが表示されない場合は、ブラウザのキャッシュをクリアしてみよう。Googleは、ウェブ全体で公開を完了するのは時間の問題だと述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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