私はドイツ語を話さない。しかし、ラスベガスにあるシーザーズパレスのコンシェルジュデスクで、GoogleのパートナーシップマネージャーであるPhillip Klimke氏と会話している。同氏は今、ドイツ語しか話していない。
誰が通訳しているのかというと、「Googleアシスタント」だ。
これは、Googleアシスタントの最新機能だ。Googleアシスタントは、Amazonの「Alexa」やAppleの「Siri」に似た、Googleのデジタルアシスタント。Googleは米国時間1月8日、世界最大級の技術展示会であるCES 2019で、同じ言語を話さない人々の間で通訳をするGoogleアシスタントの「Interpreter Mode」を発表した。
Googleは現在、この機能をシーザーズパレスのコンシェルジュデスクで試験運用している(したがってデモを取材するために米CNETはここにいる)。その他に、ニューヨーク市のドリームダウンタウンとサンフランシスコのハイアットでも試験されている。この機能はまず、Googleアシスタントが組み込まれたスマートディスプレイで提供される予定で、その1つが、Googleが10月に発表した「Home Hub」だ。Home Hubは、レシピや最新ニュースなどを表示する画面付きのスマートホームデバイス。その他に、レノボ、JBL、LGなど、Googleのパートナーが製造するスマートディスプレイもこれに含まれる。
しかしGoogleは、ゆくゆくはスマートフォンを含む他の端末にも、この機能を提供するつもりだ。
動作の仕組みは次のとおり。「Hey Google, be my Thai interpreter」(ヘイGoogle、タイ語を通訳して)と言うと、ビープ音に続いて、会話を始めるようにGoogleアシスタントがユーザーを促す。ユーザーが次の文章を英語で話すと、もう一度ビープ音が鳴り、Googleアシスタントがその文章をタイ語で繰り返す。翻訳された文章は、画面上にもテキスト表示される。同機能は、スペイン語、チェコ語、ヒンディー語、ベトナム語を含む、27言語に対応する。
Googleアシスタントの通訳モードはGoogle翻訳アプリを使う感覚に似ているが、やり取りをさらに洗練させ、より自然に感じさせるようになっている。シーザーズパレスのコンシェルジュデスクでは、Googleが用意したデモは問題なくスムーズに進行した。しかし、筆者らが自分で試そうとすると、うまくいかないこともあった。返答を急ぐあまりソフトウェアのタイミングと合わなくなり、ビープ音が続いてしまう。Googleは、会話における最適なリズムを模索している最中だと述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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