アフリカ南部に位置するジンバブエは米国からはるか遠く離れているが、37歳のTawanda Kanhemaさんは米国に移住する前、彼の地で育った。Kanhemaさんの努力とGoogle「ストリートビュー」の素晴らしい機能のおかげで、間もなくジンバブエでのバーチャルツアーが可能になる。
カリフォルニア大学バークレー校でジャーナリズムとドキュメンタリー映画制作を学ぶために祖国を離れたKanhemaさんは、素晴らしい風景と音を収録するために2週間ジンバブエに滞在した。撮影したのは、首都ハラレのビジネス地区、ショッピングモール、ビクトリアの滝、クリスマスパスと呼ばれる山道、ムターレの市街地、グレート・ジンバブエ遺跡、イースタンハイランドなどだ。Kanhemaさんは、10月と11月にストリートビュー画像を含む約805km以上にわたる地域のデータをアップロードした。
2週間でこなすには大量のデータだが、Kanhemaさんは「Insta360 Pro 2」と「GoPro Fusion」で構成するカメラキットを使って成し遂げた。同氏は、Pro 2が特に気に入ったという。このカメラはストリートビューをサポートしており、撮影した画像をすぐにストリートビューで公開できるのだ。
米CNETはKanhemaさんに話を聞いた。
--ではまず、あなた自身についてと、なぜこのようなプロジェクトをすると決めたのかを教えてください。
私はジンバブエで育ち、カリフォルニア大学バークレー校でジャーナリズムとドキュメンタリー映像制作を学びました。現在は、サンフランシスコの企業でプロダクトマネジャーとして働いており、ニュースアプリやニュースメディア向けツールを構築しています。私にはジャーナリズムとドキュメンタリー写真というバックグラウンドがあるので、ビジュアルストーリーテリングに興味があり、ストリートビューのプラットフォーム上でそれが実現できそうだと思いました。
--なぜそのアイデアを思いついたのですか。
2015年からWebVRとWebGLを試し始めました。ジャーナリストが360度画像と動画を使って没入型の記事を作成するための方法と、その記事をPCやスマートフォン、仮想現実(VR)ヘッドセットなどで簡単に読めるようにする方法を模索していました。私は、360度動画と写真の撮影を始め、この市場の急拡大に沿って、さまざまなカメラプラットフォームをテストすることに興味を持ちました。
2016年に、ユーザーがコンテンツを作成するイニシアチブであるGoogleの「ストリートビュー カメラ貸し出しプログラム」に参加しました。このイニシアチブの下、写真家はストリートビュー対応カメラを借り、興味がある地域で撮影できます。そこで、私は2つのユネスコ世界遺産、ジンバブエのビクトリアの滝とザンジバル島のストーンタウンを提案しました。ストリートビューがまだほとんどないアフリカ南部にストリートビューを拡大するための理想的なパイロットプログラムだと思いました。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス