Googleは米国時間12月17日、ユーザーを欺いたり競合アプリの評判を下げたりするために「Google Play」ストアの評価やレビューを買い取るアプリ開発者に対し、人と機械学習を組み合わせて対処していることを明らかにした。
評価やレビューの投稿と引き換えに、ゲーム内のコインやレベルアップ、さらには現金をユーザーに提供するアプリ内の戦術を行使するアプリ開発者も、取り締まりの対象となる。
アプリ開発者だけでなく、冒涜、憎悪、本題と関係のない内容を含む、礼節をわきまえないレビューを投稿するユーザーも取り締まりの対象となる。
また、GoogleはGoogle Playストアのユーザーに対し、そのような規則に違反していると疑われるレビューを報告するよう促している。「Android」開発元である同社は、ユーザーがスパムではなく建設的な意見を投稿する環境を促進したい考えだ。
これは長い戦いになるかもしれない。ざっと検索するだけで、同ストアのレビューや評価を少額で請け負う数十ものサイトを簡単に見つけることができる。
これらのサイトでは、人間にレビューを書かせているわけではなく、ほとんどがAndroidボットネットを利用している。サイバー犯罪者は、Android搭載端末をマルウェアで感染させ、そのマルウェアをボットとして使用して、アプリの評価、場所のレビュー、アプリのオンデマンドインストール(ペイ・パー・インストール(PPI)型マーケティング方式の一環)を実行する。
そうした事業はますます増加傾向にあり、非常に生産性が高い。大量の偽情報をGoogle Play上に生成し、誤解を招く評価やレビューで溢れさせることによって、アプリのランキングやユーザーの意見に影響を与えている。
Googleは、先週だけで数百万件ものレビューや評価を同ストアから削除し、疑わしいレビューや評価を受けていたと思われる数千ものアプリを削除したと述べた。
18日付けのブログ記事では、こうしたサービスをまだ利用していたり、将来的に利用することを考えていたりするすべてのアプリ開発者に対し、公に警告を与えた。
Googleは、「人間のインテリジェンスに機械学習を組み合わせて、評価やレビューに対してポリシーを徹底し、違反を検出する新しいシステム」を2018年に導入したとして、同社のガイドラインに従うようアプリ開発者らに忠告した。さもなければ、同社がまもなく振るうなたに切られることになる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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