Appleは6月に開催した開発者向けイベント「WWDC 2018」で、「iPhone」や「iPad」、および「iOS 12」の「ARKit 2」を使って、LEGOキットと拡張現実(AR)で何ができるかをデモで示した。
それを実現するアプリ「LEGO AR Playgrounds」が「App Store」でリリースされた。LEGOセットと連携して、現実の世界にARのゲームプレイを重ねて追加できるようになっている。LEGOのテレビゲームの現実版とも言える。
LEGOがARを用いるのは今回が初めてではない。同社が2017年12月にリリースした「LEGO AR-Studio」は、バーチャルなブロックと本物のブロックを組み合わせることができるアプリだ。今回発表した新たなアプリは、ARKit 2向けに機能が強化され、より現実的な効果と、複数のiPhoneやiPadによるマルチプレーヤーのARを提供することを目的としている。
LEGO AR Playgroundsは無料でダウンロードできるが、特定のLEGOキットと合わせて使うようになっている。リリース時点では、LEGO NINJAGOセットのうち「LEGO NINJAGO Dieselnaut」と「LEGO NINJAGO Dragon Pit」の2つに対応する。LEGOは今後、対応するセットをさらに増やす計画で、「複合現実の試みとその他の遊び心に満ちたシナリオで、えりすぐりのLEGOセットとエクスペリエンスを実現させる」という。
筆者はまだ完成版のアプリを試しておらず、LEGOキットと合わせて使ってみたこともないが、2018年に入って複数のiPadを使ってこのアプリの初期バージョンを試す機会があった。素晴らしい使用感だったが、LEGOセットと連携できるiPhoneやiPadを複数持っている家庭はそう多くないかもしれない。とはいえ、このアプリは、iOS 12でのマルチプレーヤーARの可能性を最も人目を引くかたちで示した好例の1つだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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