アップルと映画製作会社の契約締結、iPad Proの分解結果--Appleニュース一気読み

 11月13日~11月19日のAppleに関連するCNET Japanのニュースをまとめた「今週のAppleニュース一気読み」。

 修理のしやすさを評価するiFixitは、11月7日に発売されたiPad Proと新しいApple Pencilを分解した分析結果を公表した。


 これによると、iPad Pro 11インチは、以前の10.5インチよりもやや少ない29.45Whのバッテリーが搭載されている他、新しく採用されたUSB-Cモジュールは交換可能だとしている。

 また、液晶ディスプレイとフロントガラスパネルの一体化により、構造上分解はしやすくなっている。くわえて、物理的なスイッチとなっていたホームボタンがなくなったことから、壊れやすい部品が1つ減っている点を指摘した。

 iPad Proは11インチモデルも12.9インチモデルもそのスピーカーの性能には驚かされる。画面の中央から人の声が聞こえ、より広いサラウンドに包まれるような感覚を覚える。メディア視聴だけでなく、グループFaceTimeなどでも満足のいくサウンドが楽しめる。

 そのスピーカーは四隅に4箇所、それぞれウーハーとツイーターのコンビネーションで合計8つのスピーカーが備わっているという。

 またApple Pencilは想像以上に高度な仕組みとなっているようだ。新たに追加されたタッチセンサーはちょうど握るあたりにぐるりと1周巻いてある。握ったことを検出してからオンにする制御を行い、また握っているところとタップ動作を区別するなど、より自然に利用することができるよう工夫されている。

 また、これまでのApple Pencilの最大の問題点だった充電の方法は、iPad ProとApple Pencilの双方にワイヤレス充電用のモジュールが用意され、iPad本体から給電できるようになった。

iFixitが新しい「iPad Pro」と「Apple Pencil」の分解レポート公開(11/13)

Apple、制作会社A24と契約

 テクノロジー企業が独自に番組製作を行い、ストリーミングサービスをより魅力的なものにしようとする動きはより広がっている。すでに米国の優秀なテレビ番組を表彰するエミー賞では、Netflixは自社制作のドラマを、ケーブルチャンネルのHBOと同数受賞させるまでに成長してきた。Amazon Prime Videoも、同様の成果を挙げつつある。

 そうしたなか、Appleは新たに制作会社、A24との契約が報じられた。複数年に渡る契約を締結し、Apple向けに複数の映画を製作することになるという。A24はアカデミー賞受賞作品「ムーンライト」を制作したニューヨークの映画スタジオだ。

 AppleはiPhoneなどのハードウェアの売り上げが減少していく将来に向けて、サービス部門のさらなる拡大を目指している。また2019会計年度以降は、「その他のハードウェア」部門にまとめられていたハードウェアを、「ウェアラブル」「ホーム」に分解するが、「ホーム」にはApple TVが含まれており、Apple独自に配信する作品の充実は、ホーム部門とサービス部門の双方の売上高を押し上げる可能性がある。

アップル、映画界に参入か--制作会社A24との契約が報じられる(11/16)

AppleとEコマース

 Appleは小売店を設置して移行、人々と製品との出会いの場としての位置付けを強調しており、昨今のApple Store改革では、街で人が集まる拠点という新たなコンセプト「タウンスクエア」をあたえた。Today At Appleプログラムはクリエイティブやコード、教育、ビジネスなど、Apple製品がライフスタイルの中でどのように活用できるのかを伝えるセッションを展開している。

 その一方で、Apple Storeは長らく、床面積あたりの売上高トップのチェーンの座を維持してきた。またオンラインストアと小売店の連携を深めており、例えばオンラインストアで購入した製品を返却したい場合、近くのApple Storeに持ち込めば処理してもらえる。もちろん、サポート拠点として独自の小売店が機能している点は、数あるスマートフォンメーカーの中でも唯一の存在と言える。

 その一方で、先週のニュースとして、オンラインセールスの拡大も、Appleの課題となっている。Amazonでは、日米などの先進国を中心として、Apple製品の取り扱いの拡大が決まった。その背後では、オンラインマーケットの変化も存在する。

 全米で最大の売上高を誇る小売業大手、Walmartは、オンラインの取り組みがAmazonから大きく遅れてきたが、いよいよ頭角を現しそうだ。2017年までAppleが全米3位のオンライン小売サービスだったが、2018年にはWalmartがAppleを抜き去ろうとしている。Walmartの売上高のシェアは4%になるが、2位のeBayの7.2%、1位のAmazonの48%には遠く及ばない。

ウォルマート、アップルを抜き米国3位のEコマース企業へ(11/19)

その他

アップル、「iPhone X」のタッチの問題を無償修理--一部の13インチMacBook Pro修理プログラムも(11/12)

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