つい怒ってしまうのは人間にはよくあることだが、だからといって、常に怒りに心を支配されていても、いいことは一つもない。まず自分自身が何かに怒っていて不機嫌では、楽しくないし、そのような人には誰も手を貸してくれない。いったん怒りを手放してみると、とても生きやすいことに気づく。
とは言え、怒りを簡単に手放すことなどできないと考えるのも当然だ。しかし、「アンガーマネジメント」を学ぶことで、案外簡単に「怒らない自分」になれたりもするのだ。それを、生きていく中で自然にできていく人もいるが、本書のようなアンガーマネジメントに関する本の助けを借りて学び、実践してみるだけでも、その後の人生がだいぶ違ってくるだろう。そう、怒りをコントロールできるようにすることは、自分の人生そのものに関わる重大なことなのだ。
本書のタイトルに「トレーニング」とあるが、怒りをコントロールするのには、訓練が必要だ。難しいことかもしれないが、新しい視点や立場について本書で知るだけでも、昨日までの自分とは少し違う毎日になるのではないか。「そんな風に思う(思われる)なんて知らなかった」「想像もつかなかった」ことを知ることが、まずは大切なのだ。
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