外資系に就職するというのも、さして珍しいことではなくなった昨今。就職、転職活動にあたっては、英語で履歴書や職務経歴書を書かなくてはならない場面も多くなっているのではないだろうか。本書の冒頭にもあるが、ネットで探せば英文履歴書のサンプルは数多く見つかるが、採用のプロを相手にして、それらを少し直した程度のものならば、手を抜いていることが簡単に見抜かれてしまう。
本書は、手に取るのも憚られるほど分厚いが、その分、例文が豊富だ。数え切れないほど多くの職種がある中で、自分に当てはめて応用できる例が多いのは、それだけで心強い。また、例文や様式だけではなく、外資系に就職したいと思っている人へのアドバイスも掲載されている。日本の企業より外資系の方がいいだろうと、なんとなくいいイメージしか持っていない人は、読んでおいた方がいいだろう。
さらに、LinkedInなどのオンラインのサービスを使って就職活動する場合の注意点についても、触れられている。例えばLinkedInにプロフィールを登録しようとすると、事細かに自分のことを書き出していかなくてはならないので、良い訓練になると思われる。総合的に見て、外資系や海外の会社を目指す人には、非常に役立つはずだ。
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