Appleの最高経営責任者(CEO)のTim Cook氏がCambridge AnalyticaをめぐるFacebookのデータスキャンダルについて公にコメントしたことを受けて、FacebookのCEOのMark Zuckerberg氏は経営陣に対し、「Android」以外のスマートフォンの使用をやめるよう命令していたという。The New York Times(NYT)が報じた。
Cook氏は3月、MSNBCとのインタビューでこの不祥事に言及し、 「われわれがユーザーの個人的な生活を不正に取引することはない。われわれにとって、プライバシーは人権であり、市民の自由だ」と述べた。
これらの発言を受けて、Zuckerberg氏はFacebookの経営陣に対し、Androidの方がAppleの「iPhone」のOSよりも世界中で多く使用されているので、Androidスマートフォンのみを使うよう命令した、とNYTは報じている。Zuckerberg氏の経営陣が実際にAndroidスマートフォンに乗り換えたかどうかは不明だ。Facebookにコメントを求めたが、すぐに回答を得ることはできなかった。
米大統領選でTrump陣営が利用していたデジタルコンサルティング企業Cambridge Analyticaは、8700万人以上のFacebookユーザーの詳細な個人情報を無許可で不正に入手していた。このことがThe GuardianとThe New York Timesによって報じられて以来、Facebookのプライバシー慣行が詮索の的になった。
一方、Appleはユーザーのプライバシーを強く支持すると、ことあるごとに主張している。Cook氏はソーシャルメディアなど無料オンラインサービスの危険性について、複数のインタビューで警告を発してきた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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