Netflixは、同社で年2回行われるHack Dayの一環として、「Eye Nav」という機能を公開した。Appleの拡張現実(AR)ツール「ARKit」を使って開発され、同社の顔認識技術「Face ID」を実現する技術を利用するこのユーザー補助機能は、異なる顔の動きによって「iOS」アプリを操作できるというもの。この「ハック」によって、Netflixアプリの操作、タイトルの選択、視聴の開始をすべて目の動きだけで行うことができる。
米国時間11月7日に公開されたこの機能は、同社のHack Day Fall 2018においてテストが行われた機能の1つ。多くの企業同様、Hack Dayは同社のエンジニアが後に採用されるかもしれない新たな着想を試す機会となっている。
Eye Navが実際にアプリに組み込まれた暁には、Netflixは運動障害のあるユーザーがより利用しやすいものになるだろう。9月に、ネットオークションや通販を手がけるeBayが同様の構想を打ち出し、頭の動きで商品を購入できる技術を開発した。Eye Navを開発したBen Hands氏、John Fox氏、Steve Henderson氏は「この種のテクノロジが将来、主流のアクセシビリティAPIの一部になることを期待している」と述べた。
NetflixのHack Dayではそのほかに、ユーザーが特定の映画のアクションシーンにダイレクトにスキップできる機能も披露された。Netflixはこの機能のデモで映画「シャークネード」を使用したことから、「Jump to Shark」機能という名称にしている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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