セクハラを指摘されていた、Googleの親会社Alphabetの研究部門「X」のディレクターRich DeVaul氏が、同社を退職した。
Axiosの報道によると、DeVaul氏が米国時間10月30日、退職金を受け取らずに退職したと、同社に近い情報筋は述べているという。性的不正行為を指摘されていた「Android」の生みの親であるAndy Rubin氏はGoogleから辞任を求められた際に9000万ドル(約101億円)の退職金が支払われたと、New York Times(NYT)が報じたのは1週間前のことだ。
ハイテク業界では、Uberなどの企業が、さまざまなレベルのセクハラが横行する職場環境の問題に直面している。Chris Sacca氏やDave McClure氏といった著名なベンチャーキャピタリストも、セクハラ疑惑で職を退いている。
DeVaul氏については、Rubin氏の退職金を報じたNYTの記事でも指摘されていた。NYTの記事によると、DeVaul氏は2013年、就職面接に訪れたハードウェアエンジニアの女性を「Burning Man」(毎年8月にネバダ州の砂漠で開催されるイベント)に誘い、性的サービスを暗に要求したという。この女性の苦情を受けてこの問題を調査し、「適切な処置」を講じたと報じられたが、DeVaul氏は同社にとどまったままだった。
DeVaul氏はNYTに対する声明で、「判断の誤り」を謝罪した。
Googleの最高経営責任者(CEO)を務めるSundar Pichai氏は、過去のセクハラ問題に対する同社の対応について謝罪している。同氏は30日、同社のこれまでの対応は十分でなかったとして、今後は「より強硬な姿勢で」対処すると従業員らに述べた。同氏はさらに、性的不正行為に対する同社の対応に抗議して11月1日にストライキを計画しているGoogle従業員を支援することも約束した。
「過去の行動と従業員に与えた苦痛について、心から謝罪する」と、Axiosが入手した電子メールの中でPichai氏は述べた。「Larry(Page氏)が先週壇上で述べたとおりだが、ここで再度述べたいと思う。GoogleでNYTの記事に記されているような経験をした人が1人でもいるならば、これは私たちの望む企業の姿ではない」(Pichai氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
先端分野に挑み続けるセックが語る
チャレンジする企業風土と人材のつくり方
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
すべての業務を革新する
NPUを搭載したレノボAIパソコンの実力