ルービン氏の「Essential Phone」が量産体制に--アマゾンらが新たに出資

Ben Fox Rubin (CNET News) 翻訳校正: 編集部2017年08月10日 08時20分

 Andy Rubin氏は米国時間8月9日、期待を集めている「Essential Phone」が現在、「完全な量産体制」に入ったと述べ、699ドルの同端末のリリースについて来週発表する計画を明かした。

 Googleの「Android」の生みの親として知られるRubin氏は当初、6月にリリースすると約束していたが、その後延期していた。そこで、Essential初の製品が実際にまもなく発売予定であることを示すため、Rubin氏は同端末が製造される様子を写した3枚の写真をTwitterに投稿していた。

 Rubin氏が発表を行った9日、Essentialは、3億ドルの資金を調達したことを認めた。同社は、複数の非常に重要な企業による支援を得ている。これまでの出資企業であるPlayground(Rubin氏が共同創設した新興企業アクセラレータ)とベンチャーキャピタル企業Redpointに加えて、Amazon、Tencent、Foxconnが戦略的出資企業として加わった。

 同社の新しいEssential Phoneは、「数週間のうちに」発売される予定だと、Essentialの広報担当者は9日、電子メールで述べた。AmazonとBest Buyでアンロック状態で販売される予定だという。同社は以前、この製品を米国でSprint、カナダでTelusを通して販売するほか、Essential.comでも販売する予定だと述べていた。

「Android」の生みの親として知られるRubin氏
「Android」の生みの親として知られるRubin氏
提供:Brian Ach/Getty Images for Wired

 6月に報じられていたがこれまでに同社による確認はとれていなかった今回の資金調達ラウンドで、Essentialの企業価値は約9億~10億ドルと評価された。しかし、資金を拡充したとはいえ、競争激しいスマートフォン市場への参入を図る同社には厳しい状況が待ち受けている。同市場は、サムスンとAppleの複占状態にある。

 Rubin氏は、自身の新しいスマートフォンは、その複占状態を打破し、異なる何かを顧客に提供することによって、自らの居場所を見出す可能性があると述べた。ドングルやコネクタをなくすとともに、独自OS「Ambient OS」を異なるエコシステムとも連携するようにして、顧客にとって物事をシンプルにすることが同氏の大きな構想だ。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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