筆者が新型MacBook Airを使用できたのは短い時間だけだったので、現時点で評価を下すことはできない。そのためには、もっと長い時間が必要だ。とはいえ、ユーザーがMacBookを購入するならこのモデルだろう、というのが第一印象だ。1199ドル(国内価格は税別13万4800円)からという価格設定は、手頃な価格と強力な性能の限界に挑戦しているが、「iPhone X」のリリース以降、Appleユーザーはより良い製品に多額を支払うことに前向きになっている。
iPhone 5の平らな側面のデザインを覚えているだろうか。あのデザインが「iPad」に採用されて、本体前面のほぼ端から端までを覆うディスプレイが搭載されたらどうなるか想像してみてほしい。言い忘れていたが、iPhone 5と違って、ホームボタンは搭載されていない。
それが新型iPad Proだ。なお新型iPad Proは2種類ある。今回の発表で旧式となった10.5インチモデルとほぼ同じサイズの11インチiPad Proと、前の12.9インチモデルよりも小さくなった12.9インチiPad Proだ。
手に持つと、いずれのサイズも非常にバランスがとれており、扱いやすく感じた。両モデルには統一性があり、筆者はそれを気に入った。ディスプレイ(「Liquid Retina」ディスプレイ)は、筆者が今までiPadで見てきたものと同じくらい鮮明でシャープだ。ディスプレイの名前が新しく聞こえるとしたら、それはLiquid Retinaがある意味で実際に新しいものだからだ。Appleのラインアップの中で、同社がLiquid Retinaと呼ぶこの改良型液晶ディスプレイが使われているのは、新型iPad Pro以外では「iPhone XR」だけだ。
ディスプレイは黒い薄型ベゼルで囲まれている。ベゼルの上部には、「Face ID」に使用されるAppleの「TrueDepth」カメラシステムが内蔵されている。
Face IDは本体の向きに関係なく機能する。iPhoneだと、Face IDは縦向きでなければ機能しない。筆者は、Appleの従業員が4つ全ての向きでTrueDepthカメラシステムを使ってiPad Proのデモ機のロックを解除するのを見た。多くの場合、ディスプレイが新しい向きに回転する前にロックが解除された(Face IDがその従業員を正確に認識したことを示す)。どのような仕組みでFace IDがどの向きでも機能するようになったのかは分からないが、Appleがこの機能をiPhoneにも追加してくれることを期待せずにいられない。
iPad Proの本体下部にはUSB-Cポートがある。Lightningの代わりにUSB-Cが採用されたことで、iPad Proを4Kディスプレイに接続できるようになった。デモが実施されたエリアには、iPad Proを接続したディスプレイが数台設置されていた。デモでは「iMovie」などさまざまなアプリが実演された。iPad Proを接続した外部ディスプレイのデフォルトの動作では、iPadのディスプレイがミラーリングされるが、開発者はこの動作をカスタマイズできるようになっている。例えば、iMovieでボタンをタップして、編集パネルの代わりにプロジェクトの映像だけをディスプレイに表示させるといったことができる。
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