iPad Proの右側面には、小さくて細長い楕円形のセクションがある。ここに新しい「Apple Pencil」が磁力でくっつくようになっている。ここでApple Pencilをワイヤレス充電することも可能だ。Apple Pencilの平らな面をiPad Proの側面の近くに置くと磁力でくっつき、充電が始まる。
Apple Pencil(下側5分の1あたり)をダブルタップすると、ツールを切り替えられる機能も新たに追加された。「メモ」などのアプリでは、ダブルタップによって、現在使用しているツールと消しゴムを切り替えることが可能だ。ユーザーは設定でその動作をカスタマイズできる。Apple Pencilの新しいダブルタップ機能を統合してその設定を提供するかどうかは、各アプリの開発者に委ねられている。
自分の仕事の95%をiPad Proでこなしていた筆者にとって、Appleの最新タブレットは興味深い製品であり、近いうちに試そうと思っている。
価格に目を向けると、11インチiPad Proの64Gバイトモデルは799ドル(国内価格は税別8万9800円)から、12.9インチiPad Proの64Gバイトモデルは999ドル(同11万1800円)からとなっており、いずれのデバイスでも最大1テラバイトのモデルを選べる。
このイベントでほとんど言及されなかったのが、特にiPad Proシリーズに関してだが、ソフトウェアのアップデートだ。イベント終了直後に「iOS 12.1」をリリースしたにもかかわらず、AppleはiPadの中核的な体験には目立った変更を施していないようだ。「Safari」は依然としてモバイル向けブラウザだし、外部モニタの使用は、「AirPlay」を使ってディスプレイをテレビにミラーリングするのと変わらない。実際に、「写真」アプリで動画を見るときに、その動画が接続先のモニタで再生されている間、iPad ProにはAirPlayのアイコンが表示されている。
確かに、iPad Proに関しては、今後もさまざまな発表が予定されているのだろう。このタブレットのハードウェアは極めて印象的で強力だが、ソフトウェアのせいで、まだ性能を十分に発揮できていない。Adobeは2019年にiPad向けの「フル機能」を備えた「Photoshop」のリリースを予定している。悪くないスタートだが、iPad Proユーザーは、そうしたものをもっと多く、そしてもっと早く提供してくれることを求めている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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