日本電気(NEC)とサンフランシスコ発のBean to Barチョコレート専門店のダンデライオン・チョコレート・ジャパンは、AIとチョコレートメーカーのコラボレーションにより、社会を反映する新聞記事からその時代のムードをチョコレートの味わいで再現した「あの頃は CHOCOLATE」を新たに開発したと発表した。
同企画は、NECの「AIによる味覚予測」シリーズとして2017年に発売した、名作文学の読後感をAIで分析しコーヒーの味わいで再現したブレンドコーヒー「飲める文庫」に続く第2弾商品になる。
なお、同企画では、NECのデータサイエンティストが、新聞1面記事のテキストデータから、代表的な頻出単語(約600語)に対しチョコレートの7つの味覚指標(甘味、苦味、酸味、ナッツ感、フローラル、フルーティ、スパイシー)を付与した学習データを作成。
NECの最先端AI技術群「NEC the WISE」を活用した「NEC Advanced Analytics Platform with 異種混合学習」に、学習データおよび、大量のテキストデータから構築した単語の意味情報を投入することで約60年分の新聞記事(1960年1月〜2018年8月の約60年分、朝刊一面記事、17万件)記載の単語(約13万8千語)の味をAIが推定。推定された全単語の味を用いて、年ごとの記事を分析した。
また、その年のムードを表す味覚指標のレーダーチャートを作成し、60個のレーダーチャートから印象的な年として5つの年を選出。作成されたレーダーチャートをレシピとして、ダンデライオン・チョコレート・ジャパンが各時代のムード(5種)をチョコレートで再現した。
再現されたのは、「1969 人類初の月面着陸味」「1974 オイルショックの混迷味」「1987 魅惑のバブル絶頂味」「1991 絶望のバブル崩壊味」「2017 イノベーションの夜明け味」の5種類。
予約受付はダンデライオン・チョコレート・ジャパンのオンラインストアのみで10月25日から開始する。商品の引き渡しは、12月21日〜2019年2月14日。なお販売は、ダンデライオン・チョコレートのオンラインストアのほか、ファクトリー&カフェ蔵前店や京都東山一念坂店で行われる。希望小売価格は1620円(税込)。販売期間中でも在庫がなくなり次第、販売は終了する。
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