Microsoftが「Windows Mixed Reality」プログラムを開始してから、ヘッドセットの売り上げが急増したとはいえない。しかし、サムスンがあきらめていないのは明らかだ。同社は、「HMD Odyssey」の後継製品となる「HMD Odyssey+」をリリースした。快適性と、めまいや吐き気の要因となり得るディスプレイアーチファクトという、仮想現実(VR)と複合現実(MR)のヘッドマウントディスプレイ(HMD)に関する2つの主要な課題が解決されている。
同製品は米国で10月22日、コントローラ込みで約500ドル(約5万6400円)というHMD Odysseyと同価格で発売された。
HMD Odyssey Plusは数十グラム軽くなっており、ヘッドバンドのサイズに加えて、視界により適合するように画面間の距離を調整することができる。
刷新されたAMOLEDディスプレイでは、スクリーンドア効果が解消されている。スクリーンドア効果とは、ユーザーの顔が画面に非常に近く、ピクセル密度が十分に高くないために、個々のピクセルが見えてしまう問題のことだ。「各ピクセルからの光を拡散させるグリッドを適用し、各ピクセルの周囲の領域に画像を複製する」ことにより、これが解消されている。
基本的に、ピクセル間を補間するか、画面の前に少しアンチエイリアス処理を加えることにより、認識可能な空白を隠そうという仕組みになっている。認識解像度は2倍になったとサムスンは主張しているが、筆者は半信半疑だ。しかし、少しぼかすことにより、高速に動く物体に視線を合わせようとした場合に生じる不快な物理的副作用は緩和されているかもしれない。
それ以外の面では、仕様はHMD Odysseyと大きく変わらない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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