iFixitは、Googleの新型スマートフォン「Pixel 3 XL」を入手し、分解レポートを公開した。修理のしやすさを0から10の数値(10がもっとも修理しやすい)で表す「Repairability Score」(修理容易性スコア)を、先代モデル「Pixel 2 XL」より2低い4とした。
ほぼすべてのネジを標準的なドライバで外せるほか、引っ張るとはがれるテープ型の接着剤で固定された比較的交換しやすいバッテリは、修理を容易にしてくれる。ただし、防水性を高める目的なのか接着剤が多用されているうえ、完全に分解しないと交換できない画面、各種部品を外すのにはがす必要のあるスピーカ用の防水シール、全体がガラスになって壊れやすい背面パネルなどのため、先代のPixel 2 XLよりも修理が困難だという。
バッテリにはNFC通信用コイルが強力な接着剤で貼り付けられていたが、それさえはががせば接着テープを引っ張ることでバッテリを取り出して交換できる。バッテリのスペックは、3430mAh、13.2Whで、Pixel 2の13.6Whからやや小さくなった。
ほとんどの部品を取り外すと、やっとサムスン電子製のアクティブマトリクス型有機ELパネル(AMOLED)を採用したディスプレイが現れる。ディスプレイは割れて壊れやすい部品なのだが、これでは交換は極めて困難だ。
また、Pixel 3 XLと同時に発表された小型モデル「Pixel 3」に対する評価もまったく同様で、Repairability Scoreは4である。
Pixel 3分解作業の紹介ビデオ(出典:iFixit/YouTube)
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