iFixitは、Appleの新型スマートウォッチ「Apple Watch Series 4」(44mm版)を入手し、分解レポートを公開した。
簡単に取り換えられて旧モデルと互換性のあるベルト、交換はやや難しいもののZIFコネクタで外しやすい画面、内部にアクスさえすれば極めて容易に交換可能なバッテリは、修理の容易性に貢献している。ただし、先がY字型の特殊なドライバーが必要なうえ、チップにケーブルが直接取り付けられていて部品交換に極めて細かなはんだ作業が必要で、樹脂でしっかりと固定されていて、画面とバッテリを交換する以外の修理は難しい。
そこで、修理のしやすさを0から10の数値(10がもっとも修理しやすい)で表す「Repairability Score」(修理容易性スコア)を先代の「Apple Watch Series 3」と同じ6とした。
これまで通り接着剤を温めて柔らかくすると、無理なくケースを開けられた。Y字型ドライバーを使って小さなネジを緩めてバッテリを外すと、3.81V、291.8mAh、1.113Whというスペックが確認できる。ただし、バッテリの反対面には1.12Whとやや異なる数値が印刷されていた。その容量は、前モデルの38mm版に搭載されていた1.07Whと比べると4%多く、42mm版の1.34Whより17%少ないという。
Apple製64ビットチップ「S4」の実装されている基板は、分解を進め、ネジを外すだけで取り出せた。ただし、樹脂で固められていて、チップへのアクセスはできない。さらに分解していくと、充電用コイル、アンテナ、心拍センサなどが現れる。
分解の解説ビデオ(出典:iFixit/YouTube)
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