1日の終わり「疲れた……」と毎日思っている、思っているだけではなくて口に出してしまう。そのような人には本書のアドバイスが役に立つかもしれない。「Google」という、働くには恵まれた環境が整っている(と思われる)大企業で働いてるわけでもないし、と諦めて妬ましく思ってしまうのではなく、耳を傾けてみると、そこには、奇抜なことはほとんどなく、人間の基本的な生活を整えていくという、至極まっとうなやり方が示されていることがわかる。
1日中働いているといっても、その中で実際にしっかり集中できたのはどのくらいの時間だろうか。著者は「フローに入る」つまり、集中することが重要だと言う。しかし、そのためには、集中できるようにする、つまり「疲れない」ように、体調や精神を自分でコントロールしなければならない。寝なかったり、食べなかったりしていて、疲れないということはあり得ないので、まずは睡眠と食事に気をつけること。そのためのアドバイスもある。「バランスよく食べる」という簡単なことでも、普段の自分の食生活を振り返るきっかけになる。
また、人間関係にありがちな疲れることや、仕事に関する疲れることについても、その予防法や対処法があるので、その内いくつかは自分の立場でも有効だろう。とにかくこの本を読めるぐらいの気力、体力があるうちに、できることはやってみるのが良さそうだ。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」