この変化の激しい時代、どこかの会社に雇われることだけを考えていたのでは、とうてい生き残っていくことはできない。決して、危機感をあおっているだけでも、安易にフリーランスとして生きていくことを勧めているわけでもない。もっと建設的に、前向きに、自分の未来を真剣に考えたときに見えてくる「本当のこと」を、本書は教えてくれる。
著者は起業を勧める。だが、誰でもが起業家に向いているわけではない。しかし今後は、「起業家精神」を持たなければ、雇われて働くことさえも難しくなることは確かだ。ほんの1、2年程度先のことを考えるのではなく、もっと長いスパンで人生を見たときに、良い意味で「攻めて」いくことを考える必要があるのだ。
本書を読むと、「安定した仕事」などないという絶望的な気分に見舞われる。自分の今の仕事でさえ、今にも失うかもしれない。しかし、著者の指摘が正しいと納得できるからこそ、現実を正面から見据えて、自分の今後を真剣に考えなければと思う。今日明日にでも起業しようと言っているわけではない。しかし、そのための準備や勉強を怠らず、起業のための心構えをしておくことは、将来自分を助けることになるのではないだろうか。
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