Microsoftが「Windows 10 October 2018 Update(バージョン1809)」の提供を中断した。このアップデートの提供は米国時間10月2日に始まったばかりだった。
6日に更新されたMicrosoftのサポート文書には、バージョン1809の適用後にファイルが消失したというユーザーからの報告を受けて、提供を中断する決定を下したと書かれている。
半年ごとに提供される大型アップデートであったバージョン1809は段階的に提供されていたため、まだすべてのWindows 10ユーザーのもとに配信されたわけではない。
Microsoftはインストールパッケージを手動でダウンロードしたユーザーに対し、新しいパッケージが準備できるまでインストールを待つよう呼びかけている。
本アップデートをめぐっては、Intelのディスプレイ・オーディオ・ドライバにおける互換性や、タスクマネージャのCPU使用率の異常表示など、複数の問題が表面化している。
なかでも最も問題視されているのは、C:/Users/[username]/Documents/フォルダのユーザーファイルが消失するという報告だ。
Windows 10ユーザーのRobert ZikoさんはMicrosoftのサポートフォーラムに「Octoberアップデート(10、バージョン1809)を使ってWindowsをアップデートしたばかりなのだけれど、220Gバイト相当の23年分のファイルがすべて消失してしまった。信じられない」と書き込んでいる。
問題が表面化してから、ユーザーたちは消失したファイルを復旧させる方法を模索しているが、解決策は見つかっていない。「Recuva」ソフトウェアでファイルを一部復旧できたと報告しているユーザーもいるが、どのユーザーにも当てはまるわけではないようだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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