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「N高校」に続き「N中等部」が誕生--通信制ではなく通学制

西中悠基 (編集部)2018年09月13日 14時18分
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 角川ドワンゴ学園は9月13日、2019年4月に「N中等部」を開校すると発表した。

角川ドワンゴ学園がN中等部を開校
角川ドワンゴ学園がN中等部を開校

 N中等部は、新しい教育コンセプト「プログレッシブスクール」を採用したキャンパス通学型のスクール。週1回、週3回、週5回の3つの通学コースを設定。学校教育法第1条に定められた中学校ではないため、従来の中学校に在籍しながら通学することとなる。キャンパスは、新宿代々木付近に開設。初年度となる2019年度の定員は、40人を予定する。

 学習については、さまざまな視点から自分を知り、チームで協働する力を学ぶ「ライフスキル学習」、実社会につながる「プロジェクト学習」を柱とする。社会で活躍するための礎となる国語、数学、英語については、N高でも使用するオリジナル学習アプリ「N予備校」を活用。映像授業での学習や演習問題への挑戦を、自分のペースで学ぶことが可能。大学受験対策の学習も、先取りすることができる。

国語・数学・英語は、学習アプリ「N予備校」を活用
国語・数学・英語は、学習アプリ「N予備校」を活用

 このほか、N高でも取り入れているプログラミングやクリエイティブコンテンツの授業、自らの行動にPDCAサイクルを生み出すコーチングなども展開。角川ドワンゴ学園常務理事で、N中等部のスクール・プレジデントを務める奥平博一氏は、「IT×グローバル社会を生き抜く想像力を身に付けてもらいたい」とした。

 出願は、9月13日より受付開始。9月29日に説明会や個別相談を実施し、筆記、作文、面談などの入学テストを2019年1月~4月に実施する。N中等部開設準備室室長の為野圭祐氏は入学テストについて、「生徒自身の学びたいという意欲を最も重視する」と述べた。

 角川ドワンゴ学園は、2016年4月に「ネットの高校」として広域通信制高校「N高等学校」を開校。2018年9月には、生徒数が7000人を超えている。通信制高校ながらも教育だけでなく、学校生活を提供するとしたN高。2018年3月に実施した同校のアンケートによると、生徒、保護者とも、80%以上が満足しているという。

 このN高の生徒や保護者からは、「もっと早くN高がほしかった」という声が多数挙げられていたという。また奥平氏は、約20万人の中学生が、既存の学校に違和感をもっているのではと推察しているという。不登校となっている中学生の生徒数と、通信制高校に通学する高校生の生徒数を比較した際に、不登校の中学生が数多く存在すると指摘。これらの生徒に対し、新しい学びの選択肢としてニーズがあるのではないかと見ている。

現在は、中学生の選択肢が少ないと指摘
現在は、中学生の選択肢が少ないと指摘

 奥平氏はN中等部の設立に対し、悩みはあったと明かす。しかしながら、N高が高い支持を得ていることに加え、「子どもたちの未来を考えた際、早い段階から手を打っておきたい」とのことから、N高の教育ノウハウを生かしたN中等部の開校を決めたという。

左から、角川ドワンゴ学園理事の川上量生氏、N中等部 スクール・プレジデントの奥平博一氏、N中等部開設準備室室長の為野圭祐氏
左から、角川ドワンゴ学園理事の川上量生氏、N中等部 スクール・プレジデントの奥平博一氏、N中等部開設準備室室長の為野圭祐氏

 通信制のN高とは異なり、通学制となったN中等部。角川ドワンゴ学園理事の川上量生氏は、「現在の法制度では通信制の中学校は認められていないため、通学制とした」とその理由を語った。在籍する中学校と併用して通う施設としては、フリースクールが同様のものとして挙げられる。これについて川上氏は、「フリースクールは社会復帰のための施設で、心を救うという点では成功している。しかし、社会に出ても武器がなければ心が折れるかもしれない」とし、「われわれは社会復帰に加え、社会に出るため、学習という形で武器を与える」とその違いを示した。

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