Google Cloudの人工知能(AI)および機械学習(ML)担当チーフサイエンティストであるFei-Fei Li氏が退職し、スタンフォード大学での教授職に戻るという。Google Cloudの最高経営責任者(CEO)を務めるDiane Greene氏が米国時間9月10日付けのブログ記事で発表した。
名高いAI研究者であるLi氏の後任は、カーネギーメロン大学のコンピュータサイエンス学部長で、Googleに勤めていた経験のあるAndrew Moore氏が務める。2018年末に就任予定だ。
Greene氏によると、Li氏の退職は計画されていたことであり、同氏はその後、Google CloudのAIとMLのアドバイザーを務めるという。
Greene氏はブログでLi氏について、在職中に「素晴らしいチームを結成し(中略)、イノベーションをもたらし、開発者とGoogle Cloudの顧客によるAIとMLの導入を促進するという著しい業績を挙げた」とした。Li氏は、中国の北京にAI研究所を開設するGoogleの取り組みにも参画していた。
しかし、Li氏のGoogleにおける道のりは、常に順風満帆というわけではなかった。「Project Maven」をめぐっては、AIと画像認識技術がドローン攻撃に利用される可能性があるとして論争となり、米国防総省に協力するAIチームに非難が殺到した。
米CNETはGoogleにコメントを求めたが、本稿掲載時点で回答は得られていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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