米国では、中学生くらいになると、STEM教科(科学、技術、工学、数学)に対する興味を失う少女が多い。
考えられる理由はさまざまだ。たとえば、STEM関係の仕事の内容が少女たちにあまり知られていないことや、STEMは女性に向いていないという固定観念が根強く残っていること、それにSTEM関連の職業におけるロールモデルが少ないことなどが挙げられる。
そこで、非営利団体のAd Councilは、Google、Microsoft、GE、IBM、Verizonといったテクノロジ企業、およびBlack Girls Code、Girls Who Code、National Center for Women & Information Technologyなどの団体と共同で、こうした現状を打破するためのキャンペーンを開始した。その名も「She Can STEM」(彼女もSTEMができる)だ。
米国時間9月10日から始まったこのキャンペーンでは、Facebook、Google、MTV、Twitterなどのプラットフォームが、STEM分野で活躍する女性が自分たちの活動を少女たちに紹介する広告や番組を展開する。
ある広告では、Microsoftのコーポレートバイスプレジデントで傘下のゲーム開発会社343 IndustriesのトップであるBonnie Ross氏が少女らに、自分は子供時代に数学が必ずしも得意ではなかったが、今ではビデオゲーム「Halo」の世界を作り上げる仕事をしていると語りかける。
Ross氏は米CNETの取材に対して次のように述べた。「少女たちにインスピレーションを与え、STEM分野でどのようなキャリアを築けるチャンスがあるのかを知ってもらえるようにすることは間違いなく重要だ。少女たちは自分のことを創造的だと思っているが、STEMを通じてその創造性をさらに高められるということが想像できない場合が多い」
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」