Volvo Carsは、完全自動運転に対応する電気自動車(EV)のコンセプトデザイン「Volvo 360c」を発表し、こうした車の普及で生活がどのように変化するかを示した。ドライバーが不要になり、運転席も設ける必要がないため、移動に対する考え方や車内での過ごし方が大きく変わるとしている。
自動運転車は座席レイアウトの自由度が高まり、2列や3列といった従来の車内デザインに縛られない。移動中に事務処理をこなす移動オフィスとして使えるほか、食事やエンターテインメントを楽しんだり、ベッドで体を伸ばして寝たりすることも可能になる。
さらに、飛行による比較的短い距離の移動が自動運転車での移動に変わる可能性があるという。自動運転車であれば目的地まで直接移動できるうえ、空港への移動、空港でのセキュリティチェック、搭乗開始までの待機などに時間を費やす必要がなくなる。結果的に、300kmほどの移動であれば自動運転車が飛行機の代替手段になるとしている。
たとえば、2017年に米国では7億4000万人以上が飛行機の国内線を利用したが、そのなかでも特に利用者の多いニューヨークとワシントンD.C.間、ヒューストンとダラス間、ロサンゼルスとサンディエゴ間といった路線が影響を受けると見込む。
Volvo 360cの紹介ビデオ(出典:Volvo/YouTube)
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