Volvoの野心的なプロジェクト「Drive Me」は現在進行中だ。同社は研究者だけに頼らず、幸運な2組の家族に特別な車両を提供している。
Volvoは、特別な装備を搭載したSUV「XC90」の最初の2台を、スウェーデンのHains家とSimonovskis家に納車した。同社の狙いは、XC90を実際に利用する家族2組から貴重なフィードバックを得て、一般的な家族が乗った車が日常的に路上でどのような使われ方をするかに基づき、自動運転システムを調整することだ。
Hains家とSimonovskis家は、自動運転機能をすぐに利用できるわけではない。彼らが乗るXC90は、Volvoの半自動運転支援スイート「Pilot Assist」を装備しているものの、当面は従来の車と同じように運転する必要がある。
しかし、Volvoは将来的に自動運転のレベルを徐々に上げていき、それに合わせてHains家とSimonovskis家も、より進んだ運転支援システムの操作方法を学ぶために特別な講習を受ける。安全性がやはり最優先課題なので、当初の講習は管理された環境で行われ、Volvoの安全分野の専門家が監督する。
Drive Meに関わる家族は、Hains家とSimonovskis家だけではない。2018年には、さらに3組の家族が車両を受け取り、今後4年間で試験プログラムの参加者は約100人に増える見通しだ。
Volvoは、2021年までに完全な自動運転車を発売する意向で、Drive Meの参加者からの意見は、それまでにシステムを形作るうえで大きな役割を果たすことになる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス