自動運転車の専門家らはすでに、3月にUber Technologiesの自動運転車が起こした死亡事故をめぐって調査に乗り出しており、安全性に関する主要な団体も、そうしたこれまでの調査結果を支持しているようだ。
米道路安全保険協会(IIHS)は、Volvo Carの組み込み型の衝突回避技術が、Uberの死亡事故の衝撃を防ぐか和らげる助けになったはずだと述べたという。BloombergがIIHSによる報告書と、同協会で最高研究責任者を務めるDavid Zuby氏に電話で取材して得た情報を基に報じている。IIHSは車両の耐衝撃性をテストしている団体だ。
Zuby氏はBloombergに対し、次のように語ったという。「システムが介入できていたら、死亡事故は起きなかったかもしれない。自動運転技術の開発者たちが本当にわれわれの道路をより安全なものにしようと思うなら、路上に出る前に、最高の衝突回避システムを確実に備えておくべきだ」
Uberの広報担当者は、電子メールで寄せた声明で次のように述べた。「当社は現在も米国家運輸安全委員会(NTSB)の調査に積極的に協力しており、同委員会の最終報告はまだ公開されていない。当面の措置として、われわれは自動運転技術の運用を改善すると考える一連の安全策を実装したほか、今後数カ月のうちに、安全性に関する自主的な自己評価を公開できることを心待ちにしている」
NTSBは5月、事故に関する仮報告書を公表した。それによると、歩行者が街灯の少ない道路を横断していた時、Uberの車両は、スポーツ用多目的車(SUV)「XC90」に搭載されているVolvo独自の自動ブレーキ機能が無効になっていた。Uberの自動運転システムも自動ブレーキ機能を備えているため、同社によると自動運転による走行時は「車両の動作が不安定になる可能性を減らす」ため、Volvoの自動ブレーキ機能を無効にしているという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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