Microsoftが、米国時間10月2日にニューヨーク市で開催するイベントの招待状を発送した。同社が2018年秋に「Surface」関連のイベントを計画しているとの憶測は何カ月も前からあったが、イベントの開催が正式に発表された。筆者が聞いたところによると、このイベントで発表されるのは、新しいハードウェアのみではない可能性が高い。
Microsoftは最近、「ソリューション」について語る機会が増えている。これはデバイス単体ではなく、ハードウェアとソフトウェアとサービスが統合されることを意味する。したがってこのイベントでは、「Windows」や「Office」などのMicrosoftの製品やサービスに関する新しい情報も発表されるのではないかと筆者は推測している。
招待状には、発表内容に関する手掛かりはあまりなく、「A moment of your time」(あなたのお時間を)と記されているのみで、画像やその他の情報はない。
筆者の元にはこの数カ月間、Microsoftが秋に開催するイベントは、新しいハードウェアという観点では控えめなものになるだろうとの情報が寄せられている。Intelの第8世代プロセッサを搭載した「Surface Pro」(2017年モデル)と「Surface Laptop」のアップデート版が登場する可能性があると筆者は聞いており、新しいUSB-Cポートが装備されることも期待される。また筆者は以前、「Jabra Evolve」のようなSurfaceブランドのヘッドセットをMicrosoftが開発しているとみられると報じたが、これも10月2日のイベントで発表される可能性があると筆者は考えている。
「Modern Life Services」(現代的生活サービス)に関するMicrosoftのビジョンについても、10月2日のイベントでさらに詳しく語られるのではないかと筆者は期待している。ただし、同社の関係者らがこのフレーズを公の場で使うことはないかもしれない。
2018年夏に開催されたMicrosoftのセールスおよびパートナーカンファレンスで、コーポレートバイスプレジデントのYusuf Mehdi氏が、「Modern Life Services」のコンセプトについて語った。Microsoftは生産性のエキスパートなので、職場や家庭で1日を通してより多くの作業を達成できるようにユーザー(特に「プロフェッショナルな消費者」)を支援できるというのが、その中核にある考え方だ。「a moment of your time」は、時間の節約と生産性に関するものではないかと筆者は推測している。
「Windows 10」のさらに次のバージョン(19H1)、「Cortana」「Outlook」「OneNote」「To-Do」など、消費者にアピールする可能性のあるMicrosoft製品に、スポットライトを浴びる時間が設けられるのではないかと筆者は考えている。またMicrosoftは、ゲームに関して、製品のラインアップや戦略に組み入れようとしてきたことから、「Xbox」や「Minecraft」、ゲーム機能などについて、秋のイベントで披露されてもおかしくないと筆者は考えている。
筆者のある情報筋によると、大幅に刷新された新型「Surface Pro」(開発コード名「Carmel」)が登場するのは、間違いなく2019年だという。Microsoftが2018年に入ってから紹介してきた「Surface Hub 2」も、2019年に登場する見通しだ。
Microsoftが2018年秋にリリース予定としていたLTE対応の「Surface Go」は、今回のSurfaceイベントで発表される可能性がある。あるいは、特に発表イベントを設けずに、ただ出荷が開始されるだけになるのかもしれない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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