Twitterの最高経営責任者(CEO)であるJack Dorsey氏がAlex Jones氏をめぐる論争で自説を披露し、右派の陰謀論者であるJones氏のアカウントの主要機能を一時凍結した従業員の決定を覆したという。The Wall Street Journal(WSJ)が米国時間9月3日に報じた。
この件に詳しい複数の人間がWSJに述べたところによると、Dorsey氏は大きな注目を集めている複数の案件について自説を披露したという。例えば、同氏はTwitterの従業員に対し、2016年に同社の信頼性および安全性チームによってTwitterから追放されたオルタナ右翼の指導者Richard Spencer氏が自身のアカウントの1つを維持することを認めるよう指示したとWSJは報じている。
そうした決定を下すチームを運営するTwitterの最高法務責任者(CLO)のVijaya Gadde氏は、WSJの報道に反論した。
Gadde氏は声明の中で、「Jackがこれらの決定を下した、または覆したというような話はいずれも完全な誤りだ。CEOを含む幹部の個人的見解ではなく、当社規則の一貫した適用を通して運営しない限り、当社のサービスを公正に運用することはできない。こうしたアプローチを採用しない企業があることも承知しているが、当社のようなオープンで一般の人々に提供されるグローバルなサービスの場合、それは極めて重要なことだとわれわれは考えている」と述べた。
Twitterは8月、Jones氏のツイートの内容の一部がTwitterのポリシーに違反していると判断した後、1週間にわたって同氏のアカウントの主要機能を凍結した。Infowarsの創設者でホストのJones氏は、約3000人が犠牲になった2001年の米同時多発テロ事件や、26人の児童や教員が犠牲になった2012年のサンディフック小学校銃乱射事件など、さまざまな悲劇的な出来事について、真実ではない悪質な仮説を広めているとして大きく批判されている。
Twitterは当初、Infowarsのコンテンツ削除を求める声に抵抗していた。Dorsey氏はInfowarsのアカウントを停止する前に、保守系の評論家であるSean Hannity氏のラジオ番組に出演し、InfowarsはTwitterの規則に違反していなかったと述べた。
Dorseyはその際、「Jones氏が違反したら、当社は規則を適用する。ツイートが人為的に増幅されないようにすることで、われわれは健全に議論できる環境を推進していく」と述べた。
結果的に、TwitterはJones氏とInfowarsの投稿の一部を削除することとなった。
Dorsey氏は9月5日、米上院情報特別委員会の公聴会に出席する予定だ。Twitterで継続することが許されるコンテンツとユーザーについて、判断を下すのは誰なのかという問題が議題になる可能性は高い。公聴会には、FacebookとGoogleの幹部も出席する見通しだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
すべての業務を革新する
NPUを搭載したレノボAIパソコンの実力
NTT Comのオープンイノベーション
「ExTorch」5年間の軌跡
日本のインターステラテクノロジズが挑む
「世界初」の衛星通信ビジネス
先端分野に挑み続けるセックが語る
チャレンジする企業風土と人材のつくり方
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力